熱血!格闘!ジャズチューバ!!

中学校吹奏楽ポップス考

 中学生の吹奏楽ポップス考ということで・・・・。

 コンクール全盛の今の風潮、全国的に吹奏楽人口も増えてきてはいるようですが、そのための練習に明け暮れている所も多いようです。コンクールもいい部分もたくさんあるんですけどね。個人的にはあまり好きではありませんが、生徒が出たがるんで出てますけどね。

 先日も、世田谷の松沢中の吹奏楽部の指導に行ってきましたが、吹奏楽のオリジナル作品を年間で数曲やる程度でポップスはやったことがほとんどないそうです。ラッパなんか結構カンカン吹くんで「もったいな~い!」なんて叫んじゃいました。

 オリジナルも演奏する方は確かにそれなりに楽しい部分もあるんだけど、文化祭や地域のお祭り等のイベントで、一般の人たちが聴いたとき「どうだろうか?」と考えてしまいます。やっぱり知っている曲をやるから盛り上がれるという部分があるように思います。

 クラシック畑で育ってきた先生が多いので、「ポップス難しい」というイメージがあるようです。指導者がメロディー、コード、ベース、リズムの4つの要素をつかんでいれば、そんなに難しいものではないんですけどね。人数が少なくてもこの4つがあればそれなりの演奏に聴こえるはずなんですね。
ですから

・メロディー(旋律)・コード(和音)(楽器は何でもよい)
・ベースを演奏する楽器(バスクラリネット、バリトンサックス、チューバ等)
・リズム(ドラムセットが好ましい)

ができているか確認してみてください。

 ただ市販の譜面どおりに演奏しているだけだと、この4つの要素が含まれないことがあるので、スコアを見て足りない部分は書き足すと良いと思います。ベースラインはエレキベース(キーボードでもよい)を加えると格段に聴き栄えします。ぜひお試しください。

 また同じパターンのメロディー繰り返しのときは、メロディーを休みにしてアドリブソロ(先生がアドリブっぽいフレーズを書いてあげるといいでしょう。)を入れるとカッコよくなりますよ。

 余裕が出てきたら目立つ旋律のパートをスタンドプレイさせたり、振付けを加えればカンペキ!イベントなどで盛り上がること間違いなし!!

 「ニューサウンズ・イン・ブラス」シリーズは編曲はいいが、難しいものも多いので、初級バンドや少人数バンドだったら「ミュージックエイト社」の楽譜がお勧めです。

オーメンズ・オブラブ/波乗りジョニー/君の瞳に恋してる/ルパン三世のテーマ

 最近うちのガッコで演奏した、生徒が気に入っている曲のうちでそんなに難易度の高くないものです。

 偉そうに講釈たれましたが、少しでも同業の方の参考になれば幸いです。
「中学校吹奏楽ポップス」発展のため、みんなで頑張りましょう。


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